院長コラム › リケジョの星、がんばれ、小保方!!

小保方晴子さんのSTAP細胞論文をめぐる大騒動は、若い研究者が置かれている日本社会での理系科学の研究現場の現状を反映してなんだか痛々しい。

分子生物学の革命を高らかに宣言したはずなのに、宣言文のコピペ、誤字、脱字まであげつらわれる始末で、誰か早く教えてやらんかいと他人事ながらヤキモキしていた。発生学が私の初恋の学問だったせいかもしれない。

基礎系の若い研究者のイメージは、昔々、タモリがやっていたオタク風のトンチンカンな人物が思い浮かぶ。
好物は、カップヌードル。好みのタイプは、Dカップアイドル。お酒は、ワンカップ。(う~ん、このギャグ考え過ぎだな)

現在は成果至上主義だから途中経過を軽視する風潮があるようだ。研究を楽しむ風情は古き良き時代の回顧趣味と言われかねないだろう。「そりゃ~、この分析装置を新型にすれば、ペーパー何本かは出来るわな。なんぼかかるとおもとんねん。その金どこから出んねん。ローソンでバイトしてもあきまへんで。」

科学立国の掛け声とは裏腹にお寒い現実を、かって、立花隆さんは批判していたことを私は思い出す。

だからこそ、この現実社会で無理を承知でリケジョの星は輝いてほしいと願っている。がんばれ、小保方!!