コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』と夏目漱石の『坊ちゃん』の登場人物のキャラクター設定は類似している。
語り手のドクター・ワトソン=語り手の坊ちゃん
モリアーテイー教授=赤シャツ
アイリーン・アドラー=マドンナ
マイクロフト・ホームズ=狸校長
アパート大家のハドソン夫人=清
レストレート警部=やまあらし
では、肝心のシャーロック・ホームズは誰だろうか?英語教師のうらなりとするのが、私の結論だ。
語りのうまさと面白さに気付きにくいが、うらなりは文字通り裏主人公だ。ただし、坊ちゃんの視点で語られるからこそこの物語は成立している。