院長コラム › 白い歯と ポニーテールに 胸キュンさ  その2

20回目の昨年はクロザルだった。タイトル原案は『いつサルか?今でしょ!歯みがき』とした。
 
その7ヵ月後、「いつやるか?今でしょ!」は流行語大賞を受賞した。5月の時点では、ただ面白いと感じたから 
パロデーにした。

動物園側から、ダジャレで不快になる人がいるかもしれないと指摘され、『いつするか?いまでしょ!歯みがき』に修正した。確かに、笑いには多少の毒気がある。苦くないビール、辛くないキムチを欲する人もいるということだ。今後の教訓として受けとめた。

19回目のカバの時(カバの出演は5度目だった)、タイトル案を『アバター』の映画が大ヒットした翌年だったので
『カバター』とした。
もうひとつの案は苦しまぎれで、菅原道真をカバに見立て『東風吹 カバ 思ひおこせよ 歯みがきを』とした。
この案がすっとぼけていて面白いので決定稿とした。『虫歯なしとて 歯科を忘れそ』と書き添えたら、栄養寺の
和尚様から『 虫歯なしとて 歯科な忘れそ』でしょとご指摘をいただいた。古文の授業をさぼっていたことがバレてしまった。学問の神様をからかうとこういう目にあう。

17回目のミミナガヤギの時は、『みな みがきや ミミナガヤギ』とアナグラムを使った。宮崎で口逓疫が発生し出演が中止となった。急遽、代役にうさぎが選ばれ、ミミナガウサギで『ヤ』を『ウサ』に変更しただけで切り抜けた。

11回目は、『歯みがきでごザール おいしくカメカメ』。12回目は、マツケンサンバが流行した年で、『トリさん
3羽 しゃべって さわって ハネみがき』バカバカしいオヤジギャグが炸裂していた。

何年か前、タイトルを面白がっているテレビ局からインタビューを受けた。タイトルのひねり方のコツを聞かれた。
全く意識していなかったので、私は天然ですからとしか答えられなかった。

今回は、意識してひねり世界観をつくった。これまでとは異なったパターンのタイトルとなった。ただ、面白いかどうかの自信がない。私にインタビューした方に感想を聞いてみたい。