SMAPの解散騒動があって、小保方さんの記者会見を思い出した。「STAP細胞は、ありまァす」の言葉だ。
小保方さんならきっと「SMAPは、ありまァす」と言っただろう。それに比べ、TV番組中の謝罪会見でのSMAPメンバー5人の歯切れの悪さには驚いた。
小保方さんはその後の理研の検証調査で「STAP細胞はなく、ES細胞の混入」との結論が出た。上司は自殺し、本人は理研を退職さされ、学位まで取り消された。実験中にどうしてES細胞が混入したのかは謎のままだ。何も解明されてないのに、彼女は科学者として抹殺されてしまった。私はそれが疑問だ。
日本社会に内在する暗黙の了解を破ろうとする時の既成組織側の反応は、科学研究所も芸能事務所も同じだ。反発すれば排除され、従順すれば温存される。日本の歴史によく見るパターンのようでもある。もし、司馬遼太郎さんが生きていたら、SMAPとSTAPどう思いますと聞いてみたい。