3・11以降の教訓として、私はマスメディアの報道を鵜呑みにしないことにしている。
ギリシャ経済危機のニュースでも、ギリシャ人=怠け者のイメージを定着させようとする意図を感じ不思議に思っている。
というのも、以前たまたま、OECDのヘルスデーター2012のグラフを見たことがあるからだ。人口1000人当たりの臨床医師数の国際比較だ。
ギリシャは、6.1人で断トツの1位だった。これはOECD平均3.1の約2倍の数字だ。ドイツの3.8人、フランスの3.3人と比較すれば一目瞭然だ。
ちなみに、日本は2.2人で、OECD平均の約3分の2となる。医師不足と認識されている。だから国際社会からはクレプトクラシーと分類されている。
クレプトクラシーとは収奪・盗賊政治のことだ。国民の汗で稼いだ富を国家が吸い上げ、国民には還元しない政治のことだ。
もちろん、臨床医師数だけでその社会の評価を決めるのはいささか乱暴な推論ということは重々分かっている。
ヒポクラテスが生まれた国でしょ。ギリイシャ。(オチがオヤジギャグかい…)