原発はウラン燃料を使用する発電施設の表側とウランを核反応させプルトニウム変換し核兵器の原料製造施設の裏側の二面性を持っている。
原発55基の稼動の結果、国内にはプルトニウムが9トンも保有されている。国際的には潜在的核戦力保有国家とみなされている。オバマ大統領が安倍首相にプルトニウムの返還を求めた背景にそれがある。
戦前の国粋主義の流れを汲む政治家たちが戦後原発を推進した動機が核兵器保有のための前段階として原発を認識していたとしても何の不思議もない。
ただし、もしも戦前の国粋主義へ回帰すると、日米安保は機能しなくなるだろう。アメリカが戦争したのはそのような日本国家だったからだ。安倍首相の危うさはその自覚のなさである。
沖縄ジョークを紹介しよう。問い。『本土並み返還とは?』答え。『アメリカがアメリカ本土と同様に制約なしに自由に基地が使えるような形で沖縄を日本に返還すること。』
沖縄の現実は人間としての尊厳、自尊心と国際社会で共存することが戦争によってねじれていることを教えてくれる。そしてこの現実は沖縄県民だけが背負わされているのではなく、日本人全員が背負わされていることだ。それを知らないだけだ。